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ADHD-COACH​
​ご提供ワーク
​の例(1)

【感情の「意味分解」】

​ ストレス社会と呼ばれて久しい現代の日本では、さまざまな情報が溢れかえり、忙しさなどもあってつい自分以外のことばかりに注意が向きやすく、自分自身に意識を集中する機会も少なくなりがちです。

「なぜかわからないけど、モヤモヤする」「自分のことをしっかりみつめて、今後の事を考えたい」そのようなときに、資本である自分自身の考えや感情に目を向ける方法として、"感情の「意味分解」"と私たちが呼んでいる記述形式を使用しております。

 この書き出し方は、自分自身が「なにに対して・どう感じたのか・どう思ったのか」を素直に書き出していくもので、来談者中心療法のカウンセラーとの対話や、感情筆記(ジャーナリング)といった方略を参考にしてつくられています。わたしたちホスピタリッチメンバーは日々自分と向き合うために、この書き出しをする作業に取り組んでいます。

 期待する効果としては、「自分の反応を受容しやすくする」「自分がなにを抑圧していたのかを明確化する」「体験した出来事に対して、自分がなにを感じたのか把握しやすくする」といったメンタルヘルスに関連する効果です。

 また、ADHD特性を持つ当事者への支援のなかで、自他境界があいまいになりやすい性質の方へもこの方法をご提供しております。「書きなれていくうちに、感情を受け止めやすくなった」「習慣的に書くことで、以前より落ち着きやすくなった」などご活用されるケースも増えてきております。このページでは、その方法を簡単にご紹介いたします。​

【STEP1】

A4紙などの紙に、下記のような自分の中で気になっている思考・出来事を一つ選ぶ。

  • 感情が反応した事柄

  • モヤモヤした出来事

  • ひっかかること

【STEP2】

選んだらテーマとして疑問形で明文化する。

【STEP3】

思うまま・感じたままを書く。できるだけ思い浮かんだことをすべて書く。

【STEP4】

書いたものを一つ一つ見て、それは自分にとってどういう意味なのかを書く。(説明する)

  • 「自分はどう思ったのか」

  • 「自分はどう感じているか」

  • 「自分にとってその出来事はどういったことだったのか」

【STEP5】

書いた内容をみて、今の自分が思ったことを書く。

  • 感じる感情・感覚

  • 思い浮かぶ考え

  • 連想するエピソード

  • 気づき

【STEP6】

再度、書いたものを一つ一つ見て、それは自分にとってどういう意味なのかを書く。(説明する)

  • 「自分はどう思ったのか」

  • 「自分はどう感じているか」

  • 「自分にとってその出来事はどういったことだったのか」

【STEP7】

再度、書いた内容をみて、今の自分が思ったことを書く。

  • 感じる感情・感覚

  • 思い浮かぶ考え

  • 連想するエピソード

  • 気づき
     

※「1」-「7」を行なっているなかで、思いついたことがあれば書く。手順よりも、感じることや思ったことを優先して書く。

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