『医療ステップの次は、社会ステップ』
心の社会的発達支援

社会人の状態作りと
バーンアウト予防方法
〜正しいメンタルの鍛え方〜
講師:小室 安由美(NPO法人ホスピタリッチ事務局長)

はじめに
はじめに〜NPO法人ホスピタリッチって?〜
私たちは、ADHDの診断があった社会人へ、課題解決とそれを通した解決力促進の支援を行なっております。
例えば、以下のような内容にご対応してまいりました。
<解決済みの事例>
-
障害枠で働いているが、どうしても会社に遅刻してしまう。
-
職場でのコミュニケーションで、ズレが生じてしまう。上司との間で指示内容に認識の齟齬が生まれる。
-
ちゃんとしなければと思っても、仕事で何度も確認ミスをしてしまう。
-
SEをしているが、複数案件を抱えたときの進捗管理がうまくいかず、納期に影響してしまう。
-
大手企業で秘書をしているが、社長のスケジュールを組み立てることに苦労する。
-
障害枠の職場でミスを指摘されて、怒ってしまい、相手や上司を責める発言をしてしまう。
ADHDコーチングを通して、当事者さんにも効果のあった状態作りの方法を、一般社会人の方々にもご提供しています。
講座の内容
<この講座の対象>
-
ヒューマンサービス職従事者の方(看護師・ヘルパー・教員・支援員・レジャー宿泊施設の従業員・客室乗務員・営業職・販売職など)
-
心理カウンセラー
-
精神保健福祉士
-
キャリアコンサルタント
-
一般企業で働いていて、ストレスを感じやすい方
-
就職に向けて、社会人としての状態作りをしたい方 など
<講座の内容>
テーマ「社会人の状態作りとバーンアウト予防方法」
①社会人におけるストレスやバーンアウトについて
②注意集中のワーク(呼吸法など)の紹介・実践
③「感情の意味分解」の書き方の紹介・実践
④Q&A
※「感情の意味分解」とは、私たちホスピタリッチが独自に開発したものです。
感情筆記(ジャーナリング)の自律神経が安定する効果を元に、カウンセラーと対話するアプローチを一人でもできるように取り入れたものです。
<講座の狙い>
-
ストレスやバーンアウトについての知識を深め、社会人としての状態作りの方法を身につける
-
呼吸法によって、横隔膜を鍛え、副交感神経を優位にしリラックス効果を得る
-
マインドフルネスやヨガの要素を取り入れ、感情のコントロールをしやすくする
-
エゴバウンダリー(周囲と自分を分けて考えられる)の健全化を図りやすくする
-
「自分の反応を受容しやすくする」「自分がなにを抑圧していたのかを明確化する」「体験した出来事に対して、自分がなにを感じたのか把握しやすくする」といったメンタルヘルス・セルフカウンセリングに関連する効果を得る
<開催日時>
日にち:10月27日(土)
時間:17:00〜18:30 (受付17:55〜)
<参加費>
5,000円(税込)
※現金当日払い
※なるべくお釣りの出ないようにお願いいたします。
<キャンセルについて>
受講確定後のキャンセルは会場をご用意するため原則ご遠慮いただいております。
やむを得ない理由がある場合のみ、2日前までにご連絡ください。
※キャンセル料は特にいただいておりません。
<定員>
20名
<開催場所>
神奈川県横浜市 桜木町オフィスor関内会議室(お申し込み後ご連絡します)
当日お会いできることを、心よりお待ちしております。
なぜバーンアウト予防が必要なの?
厚生労働省が5年に一度行なっている、「労働者健康状況調査」によれば、「仕事や職業生活でストレスを感じている」労働者の割合は60%を超え、今や働く人の約3分の2はストレスを感じながら仕事をしていると言えます。
ストレスの結果生じるストレス反応としてバーンアウトは位置付けられており、このバーンアウトとは、「過大な情緒的資源が要求される職務」で発生しやすいと言われています。
バーンアウトが起こると、今まで普通に仕事をしていた人が、急に、あたかも「燃え尽きたように」意欲を失い、成果の急激な落ち込み、それにともなう有能感・達成感の低下、強い自己否定などの行動に繋がり、休職や離職をしてしまうケースが多数報告されています。(参考:久保真人, 「バーンアウト(燃え尽き症候群)」,2007)
ヒューマンサービス職の仕事は、感情労働にあたるので、このバーンアウトが発生しやすい条件に合致する代表的な職務と言えます。
また、ヒューマンサービス職では、職務内容から自身の感情が揺さぶられるなどの影響もあります。
中には「自分自身も似たような体験をした」と感じて、大きく感情が表面化することもあるかもしれません。
例えば、対人援助職を例にあげると、相談場面では、相談者の感情体験つまり、相談者が感じ思ったという事実について中心に扱っていくので、相談者と援助者の体験は分ける必要があります。
分けなかった場合、相談者オリジナルの課題に相談者自身が向き合いにくくなるなどのケースが多くなります。
そうしたことから、援助者は自身の「何にどのような反応」をするのかを明確にして、癒したりコントロールする必要性が出てきます。
これを臨床場面では、「感情操作」といいます。
この感情操作こそがバーンアウトに陥らない最も効果的な対処策だと考えられています。
看護師や福祉関係の論文でも感情操作について議論されていて、「どうしたらバーンアウトを防げるか」ということが研究されています。
以上のことから、ヒューマンサービス職従事者の方や、日頃ストレスを感じやすい社会人の方に、「バーンアウト予防方法」をご提供したいと思います。
また、私たちはADHD特性を持つ社会人の方への支援のなかで、自他境界があいまいになりやすいケースでも、注意集中のワークや感情の意味分解の方法を実際にご提供しています。
ADHD-COACHを受けられたクライアント(ADHD当事者)からはこのような声をいただいています。
-
「書きなれていくうちに、感情を受け止めやすくなった」
-
「習慣的に書くことで、以前より落ち着きやすくなった」など
ご活用されるケースも増えてきています。
講座の中でご紹介しますので、セルフワークとして取り組んでみてはいかがでしょうか。
当日、注意集中のワークのやり方や、感情の意味分解のコツなどをまとめた資料を配布いたしますので、心身ともに健康的に過ごせるよう、ぜひ継続的に取り組んでいただければ幸いです。